全国に約4名ほどいるtottetsuketaファンの方から以下のご質問をいただきました。
「進入速度について」の項目で、ブ レーキを引きづりながらコーナリングすることで開眼されたとのことですが、一方で進入速度を上げるためには、ツッコミで我慢しないで早めにブレーキングし てブレーキを緩めると解説されております。これだと進入速度は上げられやすい反面、ブレーキを引きづってのコーナリングはできないと思うのですが、どうす ればいいのでしょうか? それともブレーキは緩めるけど決してレバーは放さず、必ずブレーキは多少でも掛けている状態を探るということなのでしょうか? マジ質問です。
まず、ブレーキを引きずる理由ですが、大きくは二つあると考えています。
ひとつはサスを縮めることでグリップを高めるため、二つ目はコーナーさえも減速区間と捉えることで何もしていない空走してしまう時間を出来るだけ減らすためです。
ただ、サスを縮めるためにはずーっとブレーキを使わなくてもブレーキリリースと寝かしこみ方のタイミングだとか、コーナーのカントだとか、サスセッティングだとかでサスを縮めることが可能なわけです。
そうすると、ブレーキを握っていることで減速してしまうというネガ、特に小さくて加速が鈍いバイクの場合は立ち上がりの速度をその分削ってしまうわけなので、ブレーキを極力早く離してしまうほうがコーナリング速度を上げられるというメリットがあります。
一方、大きいバイクの場合は立ち上がり加速はアクセルを開けることで稼げますので、コーナリング速度を上げるようなことをするよりは、ブレーキを積極的に使ってサスも縮めつつ減速もして、コンパクトに向き変えをする方が理にかなっていると思います。
以上を原則として、バイクの大きい小さいはコースとの相対的なものだし、コーナーのカントのつき具合だとかその後のつながりによって考えるべきものだと思うので、色々試すバリエーションの中にブレーキ引きずりタイプとブレーキ早めに外すタイプの走り方をラップタイマーをにらみながら試すのがお勧めかなと思います。
例えば僕は筑波の2ヘアとか、エビスの1ヘアみたいにカントが効いているようなコーナーはCBR1000RRといえどもなるべく早めにブレーキを離して、サスを縮めるのは遠心力を使うことで行うようにしています。
慣れてくるとトミンの帝王コーナーでもブレーキで縮めたサスをそのまま遠心力で押さえつけることで早めにブレーキを離してコーナリング速度が高いままコンパクトに向きを変えられることもできます。
むかし隼で26秒台を出したとき(今となっては26秒台は普通に出す人ばかりですが)はこのテクニックに開眼したことがきっかけです。
感覚的な話なのでなかなか分かりづらいかと思いますが、決まったときは「これか!」という手ごたえを感じると思いますので、ブレーキリリースのタイミングとバイクを寝かせるタイミングの組み合わせを色々と試行錯誤してみてください。
こちらからはひとまず以上です。