tottetsuketa's diary

オートバイに乗るのが好きなサラリーマンの日記です

フォークオイルの粘度を調べてみた、のとCBRのフォークオイル交換とクラッチワイヤー交換

CBRのタイムアップ策の一環として、フォークオイルをそろそろ3年ぶりくらいに交換しようかと思ったのですが、もうすでにどんなオイルが入っているのか、油面は幾つなのか、粘度はどうなのかという事がわからない状態です。

覚えている限りでは、ヤマハの15番か10番のオイルで油面は150mm(標準)、そこに左右10〜30ccずつくらいKYBの30番を足したはず。そしてそれを3年くらい入れっぱなしにしているという、結局覚えていない状態なのです。

そこで、いろいろ考えまして、絶対値的なものを調べようとするとものすごい値段になりそうなので、だいたい何番のオイルが近いのかというのがわかれば良いという事にしました。

考えたのは

  1. 斜めにした金属の板にオイルを垂らして進む速度(時間)を測る。
  2. オイルの中にパチンコ球を落として進む速度(時間)を測る。
  3. 何かからオイルを垂らして無くなるまでの時間を測る。

の3つ。再現性が必要ですので、器具が入手しやすい事、それから掃除のし易さなんかも考えまして3.にしました。それで買ってきたのがこれです。

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20mlピペットと10mlシリンジを新宿の東急ハンズで買ってきました。ピペットの頭を切って、そこに10mlのオイルを入れて、無くなるまでの時間を測ればよかろうという目論見。ただし、ピペットの先が細すぎると流れないし、太すぎると一瞬で流れてしまって測れないという心配があるので、様子を見ながら先端を切って径を太くしようかと思いましたがその必要は無かったような気がします。いやあるかも(どっちだ)。

 

※リンクを貼りはしましたが、通販で買うと送料が高いので注意

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こんな風にセットしまして、ピペットのちょっと膨らんだところにめがけて10mlのオイルを噴射して、それが流れ落ちるまでの時間を測定しようと思いました。が、オイルがツーっと糸のように流れるのが途中で途切れて、そこから滴のようにポタポタとたれ初めて最後の最後は「油を売る」の語源通り、いつを終了とカウントして良いのかわからないような状況。折角なので両方測りましたが。。ちなみにピペットの出口の径は1.4mmくらいでした。

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それで、室温25度の中でいろいろなオイルを計測し、

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温度も変えてみたりしながら、

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測ってみたものが下記になります。単位は秒です。ついでにエンジンオイルも測ってみました。なお、「途切れるまで」が前述の「ツー」の状態が「ポタポタ」に切り替わるタイミング、「でなくなるまで」がオイルの流れを睨みつけながら「これはもう垂れないかな」と思った瞬間です(こちらはかなり曖昧)。

  25C 25C 60C 60C 71C 71C
  途切れるまで でなくなるまで 途切れるまで でなくなるまで 途切れるまで でなくなるまで
YAMAHA 5 19.72 73        
YAMAHA10 33.63 138        
YAMAHA15 40.07 178        
KYB30S 0 223 33 232 30.52  
10w-40 シェブロン 0 240 24 240    

25度の状況をグラフにするとこうです。

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表のKYBの30とシェブロンの「25度」「途切れるまで」が0秒なのは粘度が高くて最初からポタポタしていたからです。これは60度くらいまで温めると25度の10番相当まで柔らかくなりましたが、ピペットから出て行く最後のころになると温度も冷えているのか、かなり粘り腰になった印象です。

またエンジンオイルに比べてフォークオイルのほうが粘度の変化が少ないのかなと思いましたが、あまり関係なさそうでした。それより、オイルって30〜40度温度が上がっただけでだいぶサラサラになるのねというのが率直な感想。

耐久レースでライダー交代した直後はサスがもうクタクタしている感じがするのは、それだけサスが動いて温度が上がっていて、それでもそのクタクタのまま走ってベスト更新したりもするのは、要するにサスの減衰とか僕にはあまり関係ないということか?いやいや、そこまで考えてサスのセットを変えるなんて結構大変、といろいろ悩みそうになりましたが、温度ってそんなに変わるものなのかよくわからないので考えるのをやめました。でもまあ、夏冬ではセットは変わりそうですね。僕の記憶では夏場のリアサスは触れないくらい熱くなっていたような気もしますし。CBRはそもそもオイル丸ごと変えるしかないわけですが。

なお「でなくなるまで」の時間測定は、かなり人間の気持ちに左右されるのであまり定量的なデータではありませんので、次回はメスシリンダー+パチンコ玉方式にしようかなと思います。(が、パチンコ玉が一瞬で落ちてしまうことも予測されるので、結局試行錯誤してしまいそうな気も。そういうこと考えると面倒で当面やらない予感。)

さて、

ここまで出来たところでいよいよ今のフォークオイルのチェックです。めんどくさいんで大幅に端折りますが、途切れるまで39秒でしたので、ほぼ15番相当とみて良いかと思います。なお、フォークの内径が目視で30mmくらいでしたので、半径x半径x3.14x高さが体積だったと遠い昔に習った記憶があるので、7ccで10mmくらい油面が上がると思っておけば良さそうです。

※正確にはメートルに直して計算するのがお作法だと思いますが、7cc足して1mmしか上がらないこともないだろうし、100mmも上がるわけがないので10mmと考えました。(小中学生向けアドバイス)

それで油面を測ってみると(バネも抜いて、一番フォークを縮めた状態)左が135mm、右が145mmでした。バネ入れると70mmと72mmでした。(バネについている油の量でいろいろ変わると思います)

それで、もともと車体にしっとり感が欲しくてダンパーを強くしようかと思っていたのですが、フォークが動いた方が良いような気もするし、底付きしているのかなと思ったフォークも全然してなさそうなので、結局ヤマハの15番を入れて、油面を150mmにしました。んで、その分突き出しを数ミリ減らしてフロントを高くしました。(トップブリッジの上面とフォークの40mmくらいのところにある罫書き線を合わせてみましたので、これが元どおりなのかも)。

というわけで、これで乗ってみて、もう少しダンパーを効かせたいとか底付きして怖いとかになればKYBの30Sを上から10ccずつ位足していこうかと思います。下の写真のタイラップの位置が、底付きの位置ですが、こうやってみると、かなりフォークがストロークしないと底付きしなさそうです。

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そして、このあとは何かとくたびれていたクラッチホルダーとクラッチワイヤーを、それぞれ中古のマシなものと、新品に交換。

クラッチワイヤーはこちら。(注文時には念のため確認してください)

HONDA: 22870-KYJ-900 ケーブルCOMP.,クラツチ

 

(僕はwebikeで純正部品を買うことが多いです。)

 

 

。。。それにしても雨ばかりで走れない。。。