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tottetsuketa's diary

オートバイに乗るのが好きなサラリーマンの日記です

転倒テスト

今シーズン残すは転倒テストだけ

ラップタイマーでは確認できませんでしたが、今シーズンは久しぶりに手元のストップウォッチおよびGPSのデータではありますが、31秒台が出せましたので、活動はほぼほぼ満足しています。

またシフターのセッティングが出ましたし、リアサスにオーリンズも導入しましたし、今シーズンのGPSデータの分析およびイメトレ等々から、クリアが取れて新品のタイヤがあれば最低でもベストの更新、目標は31秒5、さらに色々はまればもしかすると31秒前半は出せるのではないかという手応えも掴んでいます。

そこで、残る気がかりは、せっかく導入したエアバッグのテストです。また、最後に転んだのがいつか思い出せないくらい転んでいないので、実力で転んでいないのか、それとも偶然転んでいないのかがよくわからず、当ブログの人気記事である勝手なライテク論(「俺の考えシリーズ」)が嘘臭くなりますし、転ばないテクニックを磨くのもままならない状況。

また、海外通販で購入したカウル(絶妙なペラペラ具合)を塗装した時に買った塗料は塗料屋さんから「ひょっとしたら塗装が固くて、(まがりやすい)カウルとかに使うと割れちゃうかも」ということも言われていたので、カウルそのものと塗装のテストも整備シーズンの前にそろそろやっておきたかったのです。

というわけで

3日間に4日分の仕事をするという荒技を駆使し、平日に休みをとり富士ショートに行くことにしました。転倒テストですので、気分を盛り上げるためのライバルと、クラッシュした後にバイク修理を手伝ってもらうための親戚のおじさんに声をかけておきます。

タイヤはもちろんウォーマー必須の新品のD212GPプロです。天気の方は、期待通り、天気は転倒テストにうってつけの「気温コールド&路面ウェット&天気は曇り」です。

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これは素人衆のために説明しておきますと、雨が降っていたらそもそも走りませんので、どうにかなるかな、ならないかな、いやギリギリいけるでしょう、という転倒のしやすさと、転倒を恐れない程度に気合を入れて走るという、外的条件と内的条件のバランスが絶妙に両立できる、転倒テストにうってつけのシチュエーションなのです。

また3日間に4日分のハードワークにより「よし、俺は仕事をやりあげたぞ!」という充実感、「これでサーキットにいける!」という高揚感によるハイもまた転倒テストには必要な条件です。

さらにさらに、この絶妙なタイミングでガソリンがだだ漏れになり壊れる発電機。ウォーマー必須と言われているD212GPプロを転倒テストに使うには、これ以上ない状況が揃いました。これも素人衆のために説明しておくと、あまりにもグリップが良いと転ぶのは結構大変で、転びにくい分転んだ時のダメージが大きくなるのです。転倒テストとはいえ、怪我はしたくないので。

なお、これも親戚のおじさんが燃料ホースが切れているのを突き止め、修理にパシってくれました。ありがとうタカダマさん。(1年保証でしたが、1年1ヶ月経過というこれも絶妙なタイミング)

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これはもう、本当によいテストができそうです。

となりのピットでは僕を煽るためのライバルも準備を開始しています。

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ラグビーのW杯に影響されて五郎丸ポーズを取り入れたというきたりん(しかも彼独自のアレンジを加えて見事に自分のものに進化させている。このあと奇声を発しながら5メートルほど走り、壁に立てかけた中古タイヤに蹴りを入れるところまでが一連のルーティン)。彼の「良いものはなんでも自分流にアレンジして取り組む」という姿勢は見習いたい。

いざコースイン

気温の方は16度ほど。寒すぎて萎えることもなく、かといってグリップ良好ということもなく、またエンジンも水温が丁度適正になりそうな、良いコンディション。

いくら転倒テストとはいえ、タイヤが冷え切った状態での中途半端な転倒だと、せいぜいレバーが折れて走行不能→帰宅、というテストにもならない転倒になってしまいます。

冒頭に挙げた「エアバッグ」、「スキルアップ」、「カウル、塗装のテスト」という3つのテスト(経験度アップ)を実現するためには、ある程度は速度を乗せられ、かといってスコーンとスリップダウンするという絶妙に中途半端にタイヤを温めておくいく必要があります。(グリップが良すぎるところでの転倒はフロントからだと前転、リアからだとハイサイドになりやすく、エアバッグや塗装というよりは、フレームのテストになるので、それもまたやりすぎ。)

そこで、コースインし、最初はバイクが直立というレベルで走りだす。サスがフワフワすると感じるくらいタイヤがグリップしていないのがわかる。これではまだテストには早すぎる。それに最終コーナーがウエットなのかどうなのかよく分からない。足を出して路面につけてみると、どうやらドライのよう。

徐々にペースを上げ、また数周。まずはバイクが直立での動作をじっくりと行う。バイクがしっかり起きてからの加速、バイクが直立している状態でのブレーキング。加速とブレーキのGを徐々に強めていきながら、バイクも寝かせていく。

ある程度温まったかなというところでピットインし、素手でタイヤの表面を触ると人肌程度に絶妙な中途半端な温度。よしいける。

またコースイン。そして徐々にペースを上げていきます。

転倒しないために早く走るには、転倒リスクの順番をきっちり意識する必要があります。逆に言うと、転倒するためにはこの順番を崩してやる必要があります。

今回取り入れた手法は、前述の「順番崩し」に、こちらに記載の「バイクを起こしながらのスライドならばそれほどリスクは高くない」の逆のコンボ。

つまりは具体的にいうと、バイクを寝かす方向でのリアタイヤのスライドです。これはフロントだと鎖骨を折る心配があるので、リアから。そして僕自身の体が中途半端に対応してしまわないように、対応しきれないくらいの早さでリアを流す(アクセルを開ける)必要があります。

さらに何周かした後に右膝も左膝も軽く接地するあたりから、スイッチオン!

いざ転倒

まだ1コーナー進入は慎重に(フロントからスリップダウンすると大変なので)、2コーナーもラインだけを重視しつつ通過、そのまま緩く3コーナーに進入、3コーナーからの立ち上がりから確かなグリップを感じつつ80%の力で加速。

「よし!」

バイクを一旦起こし、そこから切り返して右にバイクを傾けるタイミングでアクセルをワイドオープン。温まりつつある左サイドと異なり、まだ膝を擦れる程度にしか温まっていない右サイドに急激に加えられたトラクションによりリアがスピン。

リアのスライドが想定以上(転倒するためには想定内)なのを感じつつ「どうにかしないと」と頭が思った次の瞬間に「これは転ぶわ」と諦めるくらいの絶妙なスリップダウン

火花を散らしながら滑っていくバイクを「火花の出方といい、これは綺麗に決まった」と眺めながらも、次に目に入ってくるのは自分に迫り来るタイヤバリア。首と頭に気をつけなければ、と考えた次の瞬間に衝撃。頭の頭頂部に衝撃を受けたような気がしたけども、メットを見ると左側頭部がタイヤバリアにぶつかったように見える。

高いところから一部始終を見ていた妻によるとアスファルトを亀のように綺麗に滑ったそうだ。また、ピットにいたきたりんによると、車が事故をしたような「ドーン」という音が響いたという。(タイヤバリアだからか)

僕の方は、少し頭を打ったからか軽い脳震盪のような、酒に酔ったようなめまいのようなものは感じたけど、すぐに立ち上がれた。妻には「成功だ」と手を挙げる。

気がついてみればエアバッグは無事に作動している。当然のことながら、ボンベを動かすためのワイヤーが外れたことや、エアバッグが開いたという感覚はなかったが、しっかりと膨らんではいる。もっとガチガチに体が圧迫されるイメージがあったが、そういうわけでもなさそう。これが本当にきっちり動作した状態なのかはわからない。

一度、着てみての動作テストをしてみても良いかもしれない。

ただ、GPS計測によるときっちり100km/hからの転倒で、その後にタイヤバリアに激突しているのでそれなりの衝撃は体も受けたはず。

これを書いている時点で転倒から1日経っているが、その間普通に会社に行き普通に仕事をしたし、今はもう筋肉痛程度のダメージしかない(とはいえ、痛いものは痛い。現時点で痛いのは、首(筋肉痛)を除けば、つま先、左手の指3本と末端部分が多い)ので、エアバッグがあったおかげだとは思う。

転倒した後は、冷静に「車載カメラ」「GPS」「ライセンス」「シフターのコントロール部」と高いものから順にあちこちに吹き飛ばされたものを回収して回る。シートカウルがペラペラなのと、シートフレームを軽量化したせいでシートカウルが吹き飛んでる。GPSなどは三つに分かれていたが、造りがうまいことできていて、元に戻したら使えた。

画像で振り返る

3コーナー立ち上がり。この後に転倒。

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転倒直後。バイクが滑った痕と、タイヤバリアに当たって跳ね返った痕が芝生にくっきり。壁のあたりにカメラ等が落ちている。

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(関係者の方、お手数をおかけしました)

ダメージ

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車高が低く、結構かっこいい感じになってしまった。また一つ男前に。

ざっとみたところ下記。時間はあるので、直せるものは直せる方向でやってみる。

  • アッパーカウル(曲がった程度)
  • アッパーカウルステー(曲がった、直せるかな)
  • スクリーン(曇った)
  • キー(曲がった)
  • メット(そろそろ期限切れだし)
  • エアバッグ(滑った時に穴が空いた)
  • ブレーキマスター(ロッドが抜けた)
  • タンク(少し凹んだ)
  • 右ハンドル(折れた)
  • 右ステッププレート(折れた)
  • サイレンサー(ぺったんこ)
  • シートカウル(爆発したみたい)
  • シートレール(折れた)
  • スピードメーター(割れた)
  • ラップタイマー(液晶が漏れた)
  • サイドカウル(ヒビ程度)

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タイヤの隙間にこんなに草が入り込むものなんですね。

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テスト結果

エアバッグは有用と思われる。

塗装は剥がれなし。

(追記)塗装は割れているところがありました。ペリペリっと剥がれました。サフェは剥がれなし。

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アッパーカウルはステーを外したら戻った。

転ぶ条件が揃っていればきっちり転ぶ。

教訓

”タイヤが冷えている時はしっかりラップタイムをみながらペースを上げていくこと。(気持ちがはやる時ほど慎重に)”

”明日も仕事があるサラリーマンライダーに、エアバッグは強い味方(多分)”

動画

補足

同じ走行枠の方にはご迷惑をおかけしました(謝りに行きました。妻が。)

あと念のためメディカルにも行きました(異常なし)

タカダマさん、いろいろありがとうございました。

妻様。バイク壊してすいませんでした。

家に帰ってから、タイヤのビードに挟まった土を落とす(ビードを落とさないとダメでした)、ダメージの確認など、最低限のことだけはすましておきました。

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(ちなみにこの写真にはドラマが。それはまた後日。わかる人だけニヤリ&びっくりしておいてください)